『ある明治人の記録~会津人柴五郎の遺書』(中公新書) [読んだ本について]
「幾たびか筆取れども、胸塞がり涙先立ちて綴るにたえず、むなしく年を過して齢既に八十路を超えたり。。。。。
。。。。。。
父母兄弟姉妹ことごとく地下にありて、余一人この世に残され、語れども答えず、嘆きても慰むるものなし。
四季の風月雪花常のごとく訪れ、多摩の流水樹間に輝きて耐えることなきも、非業の最後を遂げられたる祖母、母、姉妹の面影瞼に浮かびて余を招くがごとく、懐かしむがごとく、また老衰孤独の余を憐れむがごとし。。。」
『ある明治人の記録~会津人柴五郎の遺書』(中公新書)を読み始める。。
会津生まれ育ちの私としては、、明治維新!江戸城無血開城!などと明るく語られる歴史に、違和感あり。
この本に出合えてよかった。心して、読みます。
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