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最近、時代劇をテレビでやっていないらしいですね。 [雑感]

今は、テレビで時代劇なんてやっていないらしい。らしい、というのは、私はテレビを持っていないので、正確にはわからないのだ。

「『お天道さまがみている』『お天道さまに恥ずかしいようなことはしない』というような言葉は、今の子たちはしらないのよ」 そんなことを、ぽそっと言った年配の女性がいた。

その話をしたら、ある男性が言った。「テレビで時代劇をやらなくなったからっていうのも、大きいだろうね」と。そうだ、確かに、そうだ。

ここまで聞いて、はた、と思った。

時代劇がまたテレビに出るようになったときに、もしかしたら、全く違う、「日本文化ではありえない要素をちりばめたどこの国のものだかわからない時代劇」 が、跋扈するようになるのではないか、と。

そう思うのは、以前観た映画で、その恐怖を感じたからだ。

『13人の刺客』という往年の名画がある。その映画のリメイク版が数年前、稲垣吾郎さん主人公で出た。結構評判だったように思う。

私は、この稲垣吾郎さんの『13人の刺客』をみて、あまりの酷さに唖然としたのだ。日本文化ではありえない情景、態度、仕草、、、のオンパレードだったのだ。武士の気高さなど全くない。卑怯な日本人が描かれていた。

はじめに驚いたのは、手籠めにされた女性が、手足を切り落とされていて、下を抜かれている。そういう女性が出てくる。私は、小さいころからそれなりに時代劇をみてきたけれど、こんな女性に対する仕打ちをする場面を見たことはなかった。あり得ない、と思った。

また、稲垣吾郎さん扮するバカ殿と最後に戦うのだけど、一対一の真剣勝負ではなく、小汚い戦いなのだ。そして、首をはねた後、その首を蹴っぽるのだ。

次から次に、「ありえない!」が出てくる。

昔の名画『13人の刺客』は白黒。稲垣吾郎さん主演の『13人の刺客』は、カラー。若い人が、同じタイトルだから、と、同じ内容だろう、と稲垣吾郎バージョンの『13人の刺客』だけをみたら、あの中で描かれているものが、日本の武士の姿だと、心に刻まれてしまうのではないか、と思った。

強烈な「悪意」を感じたのだ。

多分、色々な部門、色々なジャンルで、同じようなことが起こっているのではないか、と思う。座して見ているだけでは、いけない。 

本当に心配なのだ。 

 


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